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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2016年

[] ドレスデン

2度目のドレスデンはトラムで街を行ったり来たり。雨と風と空気の冷たさにさむさむさむさむ言いながら歩いた。ドレスデンの石があんなにも黒ずんでいるのはなぜだろう。もともと真っ黒なのかなとおもうくらい黒い部分もあって、けれども理由がわからなくて頭はわあわあするばかり。

新市街にあるKunsthofは面白くされた建物たちの集まりだった。色塗り、お絵描き、タイル貼り、レリーフはもちろん、金属の板の装飾、パイプの装飾、そしてそのあとに登場した太い木を突き通した籐のベランダのもこもこっぷりに、あっけにとられて見上げた。

空間把握の得意なひとのあとにくっついて歩いていったら素敵なお店がたくさんあった。すっとした手触りの真っ白な肌にするっと描かれた線の、陶器と言うには薄い焼き物のようなものは花瓶にぴったりで、このまま暮らせるなら手に入れるところだけど、でも…と迷った末に背を向けた。真鍮のフレームとガラスだけでできたフォトフレームは、シンプルでガラスのゆがみもよくて、あったら間違いなくたいせつにする、でも…でも、迷った末に手に入れない言い訳をいっしょうけんめい考えて背を向けた。ゆうわく。ゆうわく。背を向けたことは向けたけれど、いまもまだ、どうしよう、とおもっている。

夜、ベルリンにはなかった深みある味に舌鼓を打った瞬間、寒かったことは全部ふっとんだ。

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