Hatena::Groupvisit

海を歩く神経に塗り替わる皮膚

 | 

2014年

[] オホーツクの流氷

飛ばない飛行機のなかを飛んで、到着したら雪はやんで晴れ渡っていた。世界は白く輝いてみりみり刺してくる。まぶしくてまぶしくて目を開けていられない。

船着き場を見ると雪が山のよう。どんなかしらと思わず足を突っ込んだらズボッと膝上まで埋まった。っ、つめたっ、とおもったときには時すでに遅し、ブーツの中に雪が入り込んでみるみる溶けて、しかたないからブーツを脱いで雪をはらった。積もりたてのさらさらの雪は見た目もなめらかで美しくきらきらしている。生クリームを失敗したみたいなぽこぽこの雪は触ると固くてきっちり雪なのだった。

海へ出るとまもなく流氷。沖のほうにしかなければたどり着かずに戻ってしまうし近すぎれば海に出られないガリンコ号は無事に出発。今回もよい感じ。もちろん私たちは日頃の行いが良すぎるとはしゃいでは笑い転げる。海全体にうっすら氷がはっていて、海面の揺れにあわせて氷は山になり、船の進みにあわせて波が落ちると耐えきれなくなったように氷が剥がれて割れていく。それだけでどきどきする。

いくつにわかれたか知れない氷。

大陸と大陸がぶつかって山脈をつくりあたらしい大陸になるように、氷と氷がぶつかって島になるのだという。

どう見てもおいしそうな氷。

これが海だなんて思えない。

砂漠か山脈を宇宙から見たらこんなふうにきれいかもしれない。

フォトジェニックなひとがいた。

おひさまがまぶしくて、でも、あたたかくて。

砂漠の花になりかけの氷。

あわあわの波、すくいあげてみたくなる。そんなことしたら即死だと言われてだまる。わたしの命の一部の目の前で率先して落っこちるわけにはちょっといかない。

こまかくきれいなあわあわの波はやっぱりおいしそう。

1時間も北国の真冬の海の風のなかに突っ立っていればさすがに寒く指は動かなくなった。それでも輝く空におもわずカメラを向けてしまうので呆れられた。わたしたちはもちろん海と空が好き。

ありがとう、ありがとう。

 |