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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2013年

[] ザグレブ

行きのドーハからの便ではひどく揺れて、はじめて飛行機で酔うというプチ衝撃な体験をしたので今回は気を引き締めて取り組んだのだけれど、クロアチア航空は気づかないうちに離着陸をしているというとてもスムーズな飛行で拍子抜けして同時に感心した。

到着したら雨。それも豪雨のような勢いで、とはいえこのままずっと空港にいるというわけにもいかないので、とりあえず両替をして空を見上げたら、雨はやんでいた。雨なんて降っていたのかしらと狐につままれたようなきもちになったけれど、明らかに路面はぬれていて雨がついさっきまで降っていたことは間違いなかった。

ザグレブにも青空市場があった。雨上がりの証拠に、というわけではなくたんに鮮やかできれいだったから撮ってしまっただけなのだけれども。

てきとうに歩いていたら修復中のマリアの教会があった。あたりにはほとんどひとがいなくて、なんの気なしに入ったらなんとミサ中だった。これは失礼したと驚いて、けれども図々しくこれ幸いとばかりに、ちいさくなって隅っこにいさせてもらおう…のつもりが、けっきょくお祈りと合唱を聴きながら信者さんの席のほうまで近づかせてもらってそろりそろりとほとんど同席させてもらってしまった。

祈りはすごかった。クロアチア語なのだろう、意味はわからず、けれども司祭の声のあとにつづいて信者さんが声を合わせるところは完璧だったし、その完璧さが教会内部の壁という壁をつたって響きわたりわたしたちに戻ってくるあの感覚は、ものすごく力があって、圧倒された。恐ろしくて興奮して、すごいところにいさせてもらってしまったとどきどきして、教会をそっとあとにしたあとにもわたしは足を踏み鳴らすみたいにして歩いて、すごい、すごい、これだもの為政者は宗教を恐れるわけだ、とおなかから納得した。

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