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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2013年

[] チャイナタウン

2月の旧正月に向けて、街は赤い提灯でいっぱいになっていた。通りは買い物をするひとで埋まっていた。中国のひとは故郷に帰るとき、移住するのかと思うくらいの荷物を持って行く。荷物は、お土産で、つまりは「故郷に錦を飾る」が、いまも健在とのことだった。

観光客向けなのだろうと思っていた「たくさん買えば買うほどお得」方式は、どうやらそういうわけでもなく、普通に地元のひとに通用するもののようだった。けれどもたくさん欲しいものなんてないので、わたしはけっきょくひとつだけ買うことにしてレジに持っていったら、3つ買えばこれこれになるのよ、あと2つよ、と言われる。いいんですこれだけでいいんですと言ったら怪訝な顔をされた。3つ売れるほうが利益になるのかしら、それとも1つにするひとなんてあんまりいないのかしら。

チャイナタウンにもインドの寺院があった。入ってみたらやっぱり集会所のようだった。ピクニックのように地べたに座り込んでごはんを食べておしゃべりしていた。聖なる牛さまたちも、青みがかった白い体で建物のレリーフとして鎮座ましましていた。

みっちり連なって長くくねる提灯に香港の獅子舞と龍を思い出す。ここには獅子舞と龍の競技はあるのだろうか。

人ごみを抜けて一休み。なにしろ夏の暑さで湿度もあるから汗もかく。それでも木陰に入ればずいぶん涼しいし、シンガポールにはよく風が吹くので暑さは日本の夏よりもずっとずっと楽だった。

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