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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2012年

[] スパークリング

とてもたいせつで大好きな友からある日スパークリングワインが届いて、なにがあったのかなと思って連絡したら「なんとなく。いつもありがとっておもっているから」という答えでいとおしくて、だいじにとっておいたのだった。フランシス・コッポラがソフィア・コッポラに贈ったスパークリングワイン。

考えてみたらわたしたちは出会ってからわたしたちの人生の半分をすでに友として過ごしてきて、そのあいだの交わしあいを思うと時期による濃淡はあったにせよ互いの細胞か遺伝子かの一部になっているくらいのものではあるのだとおもって、それから出会いや別れや死をもともに過ごしたのだと思い至って、ずいぶんな存在だとあらためておもう。

ソフィアへの言葉が並んでいるラベルに、思いを言葉にすることが苦手だった私とは対照的だった彼女を、流れるように美しく深く思いを取り出す言葉を発していた彼女を、まぶしく見つめていたことを思い出す。会うたびに美しく深い輝きを発する彼女を好きだと思う。そのような出会いがもたらされたことを偶然の運命だと思う。出会ってしばらくして私は彼女に恋をして、いまも恋をしつづけていると思う。

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