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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2011年

[] 生きる者

いつの時代にも、自分で情報を集めてよく考えて自分がよいと思うことをしたひとというのはいて、この畜産場の主もそういうひとだったらしい。ほんとうに頭のよいひと、賢いひとというのは、いまは動かないという判断も含めて行動できるひとのことなのだと思う。わたしの頭はだめだ、と思いながらお話を聞いた。

森林科学者が木のことをいろいろ聞かせてくれた。葉の表面がぺとぺとするもの、細かな毛でもわもわするもの、ごわごわの幹、…いろいろ聞いたはずだけれど、ほとんど忘れてしまった。覚えているのはクチクラ、だったか、髪の毛がつやつやして見えるあのキューティクルの豊富な植物の話があったこと。それがどんな植物だったかも忘れてしまったけれども。

輝く日差しの中に、マングローブを見た。人間の手ではこうなってしまうマングローブだけど、自分で選んだ住処ではしっかりおおきくなる。

森を抜けたあとに、広がる海を見た。

森を歩くことも、海に潜ることもできなかったけれど、基地にはしたくないと思った。

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