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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2011年

[] 春日大社萬葉植物園

興福寺、奈良国立博物館、奈良公園に春日大社。あの一帯はなんと呼ぶのだろう。朝はとてもまぶしく晴れ上がって、こんなにも春は広かったと気づかされる。

途中で折れたのか割れたのか、封をされているのに立ち止まった。頭上が細い、と思ったら、細いのではなく、なくなっているのだった。

萬葉植物園には作業のひとのほかにはだれもいなくてゆっくり歩いた。菜の花よりも黄色いふわふわにさわりたくてうずうずして、どきどきしながら必死で手をひっこめた。

ころころと、露。そういえばハスについての説明があった。千葉県検見川にある弥生時代の遺跡で発掘した種子を蘇らせた人がいるらしい。そのひとが大賀博士。2000年の眠りから目覚めたハスは博士の名にちなんで大賀ハスと名づけられた…のだそう。残念ながらまだ咲いていなくて、花は見られなかったけれど。

よくこんがらがってしまわないな、と思いながら覗きこむ。八重、どころではすまない花びらの重なり、いつからのこと?と聞きたくなる。ねえ、いつからのこと?

厚みのある花びらが好きだけれど、薄くて透けて見えるくらいの花びらも好き。

苔のちいさいひとは、そういえば京都府立植物園にもいた可憐なひと。温室ではない外の陽差しの中で、いっぱいに伸びていた。

こんにちは。私はあなたたちが好きだよ。

なんて挨拶しているけれど、じつはこんなふう。

お近づきになれるのは、あたりを気にせずしゃがみ込んでもゆるされる独り占め時間からの贈り物。5月5日と11月3日に萬葉雅楽会というのが開かれて、舞楽を奉納するとのこと。もしもなにかと重なったらまた、と思う。

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