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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2009年

[] 獅子舞

友達について、獅子舞を見せてもらいに行った。

ひしめきあうモノと行き交うヒト息、みたいな場所を通った。お祭りを思い出す。

数年前に大陸を歩いたときには、間口の狭い入り口の向こう側に長屋のように奥行きのある住居があるのだと、それが中国の人の多い場所での住まい方で、外の人が軽々しく入れないようにしてもいて、暮らしを守ってもいるのだと、そう訊かされたのだったけれど、香港のその場所はずっと日本のマンションに近い、生活がそのままぺたりと見えるようなつくりだった。でも、屋台が家の目の前に並び寄り添いあっているのは、これは日本では見ないつくりだと思った。

獅子舞、と言われて想像したのとは、似て非なるものだった。

いわゆる日本のお祭りでのような、全部が同じ地面の上で踊りまわるもの、ではなかった。

体操のように、台に飛び乗り、飛び降り、ポーズを取る。これは、ひとつの演技としての、観るひとのある競技なのだ、と思った。

音の練習にもついていかせてもらった。

リズムが刻まれる。

途中、住まいの入り口まで少し入った。そこは「中国の人の多い場所での住まい方」と同じようだった。表からは見えないだけで、中は同じなのかもしれなかった。それからタクシーで移動した。こんな子供がタクシーに、と驚いたけれど、大勢で移動するなら香港のタクシーは速くて安いのだった。

移動した先では龍の練習が。はじめての顔に、だれ?という好奇心がちらほら。

ひょいっという感じで、ひとの肩の上に立つ。

中国雑伎団、という言葉が浮かんだ。

別の日の本番にもお邪魔させてもらった。

別のチームの獅子舞の演技を観て、ああ、なるほど、こういうものなんだ、と思った。採点基準はわからないけれど、キメのポーズ、キレの良さ、スピード、演技のダイナミズム。なにも知らなくても楽しめる。地元のお祭りで披露されたならきっと盛り上がるだろう。

なついてくれた子がいて、出番ではないときにひらがなの勉強をした。

龍も、華やかだった。

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