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海を歩く神経に塗り替わる皮膚

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2009年

[] 種子島宇宙センター

種子島生まれの人の案内でまわったJAXA。

組み立てられたけれど打ち上げられることなく終わったロケットの体が横たわっていた。巨大な筒の大きなカーブ。筒の大半は燃料をおさめるために空洞で、その巨体に対してずいぶんちいさなエンジンという印象。

それからいまは使われていない発射台と、いま使われている発射台と、これから使われる発射台へ。ロケットを支えているのだとばかり思っていたものは避雷針の役割をしていると聞いて、なるほど。

指令塔のコンピュータは見た目だいぶ古そうに思えたけれど、そういえばこういう施設の制御装置はたいてい少し黄ばんでいると思い出した。シンプルな仕事をさせるだけだと最先端でも箱は最新鋭でなくて足りるということなのだろうか、聞かなかった…。

見どころは少ないなと感じたけれど、飛んでいったら二度と戻らない運び屋H-IIBの話とか、種子島からの追尾をクリスマス島で引き継ぐ話とか、個人的にクるものがあって、そしてそのひとつひとつをていねいにわかりやすく話そうとしてくれることがとても伝わってきて、ああ、いい時間だな、と思った。そして見足りない分は宇宙科学技術館の展示で補った。エンジンのくねった管とか。

機体の強度を上げる仕組みの三角の連なりとか。

詰まっているものが好き。技術の粋、その発露。

技術と言えば、展示の中でとても不思議なものがあった。不思議な仕組みという方が正しいかもしれない。手前と奥に位置しているように見える立体風のものが、前後で互いに邪魔することなく見えて、しかもそれぞれ一瞬で消えて入れ替わるというもの。3D映像なのかとも思ったけれど、そうではないように思えて、この不思議なものがどうやってつくられているのかが気になって気になって仕方なかった。

全体が緑に囲まれたのどかで優しげなロケット発射場。いつかきっと夜中の打ち上げを見に来よう。

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